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PC版のゲーム限定。ギルティギア、鉄拳、ストVなど格ゲー全般に使える。
オーバークロックとも呼ばれる手法になります。

■前置き
ポーリングレートがなんなのかをまず説明すると
1秒間でデバイスからPCへ情報を送信する回数を表すものです。単位はHz(ヘルツ)を用いて、1000Hzであれば1秒間に1000回、つまりは1ms(1ミリ秒、1000分の1秒)ごとにPCへ情報を送信します。
一般的なUSBコントローラーは250Hz。つまりは4ms(4ミリ秒、250分の1秒)。

FPSシーンにおいては、常識レベルの知識らしく、マウスのポーリングレートを弄ることで、デバイスの応答速度が向上するのでマウスカーソルの滑らかさを増すことができます。対応している機器を使えば8000Hz設定にすることもできますし、あえて遅くして好みの速度に落ち着かせるなんてこともできます。

格ゲーにおいては遅くするメリットは皆無なので、250Hz⇛1000Hzにして応答速度を上げ、入力遅延軽減を図るべきでしょう。これにより、単発確認系はギリギリまでボタン入力を遅らせる余裕が生まれ、ガードが間に合わなかったところでガードが間に合ったり、相手と同時にボタンを押して本来なら同士討ちだったところでも設定の差で勝てたりと1Fの攻防における有利を獲得することが出来ます。

■導入方法
レジストリに干渉するソフトを使うのでセキュアブートを一時的にOFFにする。
Win+R⇛msinfo32で検索でセキュアブートの状態確認はできます。
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PC起動時のロゴ表示画面にて、多分端っこの方にF1~F12を押すとBIOSとか書いてあるので、それでBIOSメニューに入ってSecurityのところから切り替える。
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Enabled⇛Disableにして状態保存してWindowsを起動し下記の手順を行う。

まずは、「hidusbf」をDLして、適当なところに解凍。
DRIVERフォルダ内にあるSetup.exeを起動します。
SSS
左上のメニューをAllにして、自分の使ってるデバイスを選択。(わからない場合はUSBを抜き差しして、消えたり現れたりするもので判断)
Filter On Deviceにチェックを入れ、Default⇛1000に変更し、Install Serviceをクリック。
コントローラーを抜いてもう一度差し込む。
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該当デバイス名の右側、Yes/1000の横にあるblnteの項目が1になっていれば成功。closeボタンを押して閉じて設定完了。

赤くなってしまった場合は失敗。チェックを外しdefaultにしてInstall Serviceをクリックして元の状態にしよう。
私の場合はセキュアブートONのときに赤くなり失敗し、OFFにしたら成功した。

※作業完了後にセキュアブートはオフに戻しておきましょう。セキュアブートをイジらずに設定する方法もあるようでこちらは動画で解説してくれてる方がいるのでここでの説明は省略します
■使用感
書き換えが終わったら用はないので、コントローラーを買い替えでもしない限り今後hidusbfは起動しなくて大丈夫です。なのでゲームを起動するたびに特別な手順を踏む必要などもなくラク。
設定変更後、ストVにおいて難しかった13F確認が比較的安定するようになった気がします。体感1F遅延軽減効果がある気がします。また、応答速度の回数が増す関係で、ゲームと入力信号の同期において取りこぼされていた入力情報も拾われやすくなるので、気持ち安心してゲームをできるようになった気がします。

■デメリットは?
ポーリングレートを増やすとPC負荷が高まるが、今どきのハイエンドモデルを使ってるなら余ってる部分のリソースを割くだけだから特に問題はないだろう。

■インチキではないのか?
レジストリを書き換えUSBの機能を最大にしているだけだからセーフ。FPSの競技シーンでも使われているのでチートでもなんでも無い。CPT規約的にもゲーム中に外部ソフトを用いてるわけではないので問題ない。

■オフに行ったときに悪影響は?
オンとオフで1Fの差があると言われてる現代の格ゲーにおいて、オンで1F改善できればオフと同等環境を作れるのではないか説。つまりはこれを使うことで「オフに行ったときに遅延がないゆえに普段の感覚とズレてミスってしまう」という苦労をしないで済む。

■低遅延最強基板のUFB(Universal Fighting Board)にこれを使えば・・・?
UFBは1000Hzで元々動いてるらしい。ゆえに通常のコントローラーに対してアドバンテージを取っていたっぽいので変わらずかな。ちなみに幾つかあるUFBの接続モードの中でも差があるらしくWiiU/Switchモード(弱K、いわゆるバツボタン押しながらUSB接続)が一番遅延が少ないらしい。


まとめると元々最速だったUFBユーザーにはあまり意味はないが、それ以外の基板や普通のアケコン・パッドを使ってるユーザーがUFBユーザーに入力遅延の面で並ぶことができるようになるのでPC版ユーザーなら、垂直同期を切る作業と同様にセットアップ感覚でやっておくのがよいかもしれない。

参考記事