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もう9年も前に出たタブレットなのですが、軽さと薄さのバランスと見た目の良さで未だにこれ以上のものは出ず・・・

まだまだ使っていきたいのですが、公式の最終OSはAndroid 6.0で止まっています。これでは新しめのアプリは使えずじまい。

ということでカスタムROMを焼いて乗り切っていこうというお話です。

さっそくですがやり方を解説。初期ROMに戻す気が一切ないとか、TAのバックアップが要らんって人は手順1.2を飛ばして3からいって大丈夫。

1.初期ROMを焼いてRoot化
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TAバックアップのためにroot化が必要で、root取るために初期ROMに戻します。
Xperia Filmで23.0.1.A.0.167を取ってきてFlashtoolでFTFを作成しWipe(Sin)のところにだけチェックを入れて書き込み。
Android 4.4になるので初期設定を済まして、設定→本体情報→ビルド番号連打→開発者オプション→USBデバッグをONにしたら、drfoneを使ってワンクリックroot化。

2.TAのバックアップ
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リンク先からバックアップツールをDLし、
USBデバッグON状態かつ電源がついてるXperiaを接続してツールの案内に従ってバックアップを取る。バックアップはSDかPC上の適当な場所に保管しておく。


3.ブートローダーアンロックをする。(Root不要なのでここからやってもおk)
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FlashtoolのBLUのボタン押したあとに電源オフのXperiaを接続。画面ポップの案内に従ってボリュームボタンを押しながらUSB接続。IMEIが表示されるのでコピーして、SONY公式サイトでアンロックコードを発行。Flashtool上のポップアップウィンドウにアンロックコードを入れてUnlockボタンを押してブートローダーアンロック開始。
解除後、強制初期化がかかります。充分に電池がある状態で行いましょう。

4.bootイメージとカスタムROM対応のリカバリを焼く。
PC上にファイルをDLして用意する。

※SGP612用はこちら⇛(リカバリ)(ROM)

DLが終わったらROMのZipを解凍しboot.imgを取り出し適当なフォルダに移す。

電源を落としたXperiaをボリュームアップボタンを押しながらUSBでPCに接続。

コマンドプロンプトを起動して打ち込み
fastboot flash boot (boot.imgをD&D)
Enterを押して書き換えが終わったらリカバリの方も
fastboot flash recovery (リカバリイメージをD&D)
書き換えが終わったら、ケーブルを外して電源オフの状態でPC作業へ。

5.ROMとGAppを焼く
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ROMをZipの状態でmicroSDカードに転送。Gapp(ARM,Android11.0,pico)もDLして同じくMicroSDカードに転送。picoの部分はお好みで変えてもよし。
ファイルの入ったSDを本体に差し込み起動させる。Xperiaロゴが表示されたあたりでボリュームアップボタンを押してカスタムリカバリを起動。このリカバリはタッチ非対応なのでボリュームボタンと電源ボタンで操作していきます。
Apply updateを選択。次にストレージ選択でSDを選び、ROM⇛Gappの順でZipファイルを選択肢インストールします。
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インストールが終わったら最初のメニューまで戻って、rebootを選択。
起動させるとAndroid11になっています。
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ROM製作者いわく、一部地域ではWi-Fi 5GHzが使えなくなるとのこと。私の環境だと普通に繋げられたので、日本がセーフなのかルーターの相性が良かったのか・・・
初回起動後カメラアプリが使えないバグがあります。これは本体設定から一度リセット(初期化)をかけると治ります。リセットをかけるとウイルスバスターなどの要らないプリインアプリ共を一掃できるのでリセット推奨です。
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Xperiaの特徴であるスタミナモードは消失しましたが、LineageOSには超省電力モードがあるので、これが実質同じ役割を果たしてくれます。また、ダークモードがあるので目に優しく液晶焼けも防止できます。
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OSが最新になったことでストアにある多くのアプリをインストールし使えるようになりましたが、LineageOSにしたせいか逆に使えなくなったアプリも・・・・Kindleやプライムビデオは問題ありません。
ゲームや書籍系アプリなど幾つかインストールして試してみました。
RAM3GBあるおかげか概ね普通に動きます。CPUは当時のままなので3Dフルで動かすような重めのゲームなんかには当然向きません。
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SDカードの仕様がコロコロ変わるAndroidですが、11では任意に選べるようになったようです。
大容量アプリや動画を入れてストレージパンパンにしてしまう人にはありがたい仕様に。
16GBしかストレージがないので、大容量SDを用意しとくと存分に使えるようになります。
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Android7.0以下では出来なかったピクチャ・イン・ピクチャでの動画再生にも対応(正直コレが一番欲しかった機能)
分割画面表示も可能です。
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電源ボタンに触れずに画面をONにできる、地味に便利な"タップして復帰"も健在。

OSインストール後、最初の数分はモタツキを感じて入れたことを後悔してたんですが、バックグラウンドでの処理かなんかが終わったのか、以後はヌルサクで快適に。Android6.0を動かしていたときと比較して、やや快適かもと感じる程の動作感になりました。充分に実用圏内といえるでしょう。

これといったバグもなく6.0では不便極まりない状態だっただけにこのROMの存在はありがたいの一言に尽きます。Android11はまだまだ新しいOSなので、おそらく2024年ぐらいまでは、これで戦えるんではないでしょうか。



おまけ Magiskの導入
必須ではありません。必要な人だけ入れておきましょう。
公式サイトのMagiskはインストール不可なので、専用にコンパイルされたものを使います。

Magisk公式サイト(最新ではなく22.1のapkをDL)

3つDLしたら、そのままmicroSDカードまたは本体ストレージ内に入れましょう。ペリアでアクセスして本体でダウンロードしてもOKです。
ROM導入後に入れられるか? 幾つかパターン試したのですが、うまくいかず。

ROM導入段階に戻って、ROM+gapp+Magisk-v22.1_mod_sonyを3つ同時に初回インストールすることで成功しました。

初回起動後、オフィシャルのMagisk 22.1をファイルアプリからインストール。
起動させるとアプデ案内が出るので、アプリ内で最新APKに更新。

最新版Magisk(現在は23.0)になったら、インストールを選択し、推奨の直接インストールをタップ。