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GPD Pocketは初代と2があるんですが、どちらにも導入可能です。


Chromebook化する利点をまず並べると
・なんかカッコいい
・世界最小のChromeBookが手に入る
・Atom CPUの弱点である処理速度を改善
→高解像度ビデオの視聴、デスクトップLinuxアプリケーションの実行、要求の厳しいWebページの閲覧など、要求の厳しいタスクを簡単に処理できます。
・ストレージ容量は8.5GB
→他のローカルファイルを入れられるスペースが増えます!(Windowsは26GB)
・GPDPocket用のChromiumOSでは10〜14時間の稼働を実現。
ユーザー側で超低電力設定などを作らないといけなかったのですがこれは最初から実装してくれてる上に、Windowsよりも長時間の駆動を可能にしてくれます。
・Linuxアプリケーションを使用可能に
Windowsでは使えないあんなアプリも使えるように(逆もしかり)

一番の注目点はやはり、電池寿命の改善ですね。
設定さえ作ればそんなに不満な電池消費速度ではありませんが、低電力モードにしたらしたで今度はもっさり動作が気になるようになってしまうので、動作改善+電池もちUPとなれば導入したくもなるでしょう。

GPD Pocket 1.2用に海外の有志がビルドしてくれたものを導入していくんですが、まだプレビュー版です。(バグが少しあるかもという、ベータ版的なアレです)

最初リリースされたときはオーディオ機能が未実装ということで見送っていたのですが、つい最近のアプデでここを改善してくれたということで導入を決意!

デュアルブートは作者いわくできないらしいのでWindows10 の領域が全部吹き飛びます。
必要なデータがある人はバックアップ。あるいは買いたての状態で導入を始めましょう。
(誰かデュアルブートできたらやり方まとめてください・・・)

1.下準備としてBIOSの書き換えが必要です。公式より提供されてるUbuntu向けBIOSをDL。※この作業は初代のみ。2使用者は飛ばしていい。
ファイルを解凍して中にあるupdate_win.batをGPD上で管理者権限で実行し書き換え。

2.製作者のサイトからOSのファイルをダウンロード。
■ChromiumOS for GPD Pocket 2

次に8GB以上のUSBメモリを用意してPCに接続したあとに、ChromeブラウザをインストールしたPCで下記ソフトをダウンロード

リカバリソフトを起動したら、右上の歯車アイコンをクリックして、書き込みファイルを指定(作者サイトからDLしたファイルを選ぶ)
k1
書き込み先に、さきほど接続したUSBメモリを指定し次へをクリックして書き込み開始。
15分ほど放置しとけば完了します。この作業はGPD Pocketでもできます。


以上で準備終わり。導入編へ

1.電池が充分にある状態にして電源OFFにしたら、先程作ったUBSメモリを接続。

2.「Esc」キーを連打しながら起動してBIOSメニューを表示。

3.「” UEFI:XXXXX、Partition 12”」を選択します。XXXXXはUSBフラッシュドライブの製造元です
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4.USBからOSが読み込まれて、ChromiumOSで起動します。最初の起動には数分かかる場合があります。
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5.ようこそ画面が表示されたら、「Fn + CTRL + ALT + 2」を押してシェルに入ります

6.「chronos」と入力しENTERを押す。

7.sudo /usr/sbin/chromeos-install --dst /dev/mmcblk0」と入力し、Enterキーを押します.
※dstの前に-が2つあるのに注意しましょう。

8.y/nと問われるので「y」と入力しEnterキーを押しインストール開始。
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9.インストール完了後、USBを外して電源ボタン長押しの強制終了→起動させるとChroniumOSが立ち上がります。

10.Wi-Fi設定とグーグルアカウントの設定を終えたら画面の向きを直しましょう。
 [設定]> [デバイス]> [ディスプレイ]をクリックして、[方向]を[90]度に変更。
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 画面サイズは70%ぐらいにしとくと個人的には丁度良いかなと思います。

以下は任意。

★パスワードの設定

  1. ChromiumOSデスクトップから、Alt + Ctrl + Tを押してChromeOSシェル(crosh)を起動します
  2. 「shell」と入力します
  3. 「sudo passwd chronos」と入力し、Enterを押してパスワードを設定します
Crostiniのセットアップ(Linuxベータ)
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Linuxアプリケーションを実行する場合は、Crostini(Linux Beta)を有効にする必要があります。このプロセスは非常に迅速ですが、アクティブなインターネット接続が必要です。

  1. 「設定」を選択します
  2. 「Linux(ベータ)」を選択します
  3. 「Linux」を選択し、画面の指示に従ってLinux Betaを有効にします。
  4. Linuxインスタンスを起動できるようになりました
■入れた感想
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ブラウザをベースにした動作に特化してるだけあって、ブラウジングはWindows10に比べサクサク度が増した気がします。とはいえ別に10でもカクつくわけではなかったので、そんなに変わらない気も・・・?
電池持ちはかなり変わりました。わりと表示通りに動作しますし、フル充電なら12時間稼働もいけそうです。
しかしブラウザで全部完結させる方針らしく、機能もブラウザの拡張が主軸っぽくアプリ探索を楽しんだりはできない感じ。
オフラインでやれることもほぼ無くなってしまうので、どうなんだこれは?と評価が難しいところ。

Linuxアプリケーションを使用可能にしてみたものの、今まであまり使ったことがないので何をしたらいいのやらと手探り中。

ChromeOSはAndroidアプリも動くよって話を前に聞いたことがあったんだけど、それはまた別の派生OSであるFydeOSというものの独自機能らしく、ChromiumOSでは無理だった。(また、動作するようにしますって予告はあるけど、それは本家Chromebookのみっぽく、しかも6月以降実装予定とまだまだ先の話)

じゃあFydeOSを入れてみようと思い調べてみたところGPDPocket向けにビルドされたものはなかった・・・

しかしGPDPocket2向けのFydeOSはあったので、2ユーザーならこっちのほうが楽しめるかもしれない。
w21
https://fydeos.com/download/