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実は結構種類が出ていた基板たちの解説。
最近認知度が上がってきた気もするのですが製品ごとの違いが分かりにくかったりもするので作ってみました。

PS4が発売した翌々年2015年末に最初の基板「PS3/PS4 Fighting Board」が登場しました。
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価格は40~50ドル程度と安かったのですが、むき出しタイプの基板だったので取り付けの難易度はやや高かった印象。
上位互換となる製品が後々に出てきたことにより、需要もなくなり現在では生産していない模様です。

この製品での反省を踏まえ、取り付けやすくし、かつ対応ハードも増やしたパワーアップ版ともいえる「Universal Fighting Board」が2016年1月に登場。頭の文字を取ってUFBとも言われます。
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PS3/PS4/PCへの対応はそのままにXbox360やXboxOne、加えてWiiUやSwitchにも後々に対応し現在でも主力製品として販売・生産が行われています。
ターミナルブロックやUSBポート等が既に基盤に取り付けられドライバー一本で取り付けができるようになりハンダ付けが不要になり工作作業が苦手な人にも優しい仕様に。
価格は約95ドル。日本国内ではアークのショップにて代理店販売されていましたが現在は品切れの模様。海外通販では購入可能です。

発売から現在に至るまで最強の基板の名を欲しいままにしてきたUFBですが、やや価格が高くなってしまったことから、「自作で安く仕上げよう」というDIYの趣旨から外れてしまい低価格製品を求めるユーザーから敬遠する形になってしまいました。
そんな中で新たに投入されたのが「Brook PS4+ Fighting Board with Audio」。略称はFBA
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見た目や形状はほぼUFBと対応ハードをPS3/PS4/PCに絞りその他のハードとの互換は切り捨て。
そのかわりに価格は約30ドル値下げした65ドルで販売。
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末尾にAudioと付いているように、イヤホンジャック機能をサポート。外部に伸びるサブ基板も同梱され、UFB単体ではできなかったケーブルの外付けにも対応し、より自作勢に優しい仕様になりました。
当初はmicroUSB形式で接続方式を取っており、その端子の小ささから耐久性に不安があったのですが、2017年に改善版が登場。
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サブ基板の接続端子がTypeBに変更され商品名も「Brook PS4+ Fighting Board with Audio v2017」になりました。現在流通してる多くはVer2017になります。価格の変更はなし。
■Brook PS4+ Fighting Board with Audio v2017 (focusattack)

FBAは単なる廉価版に終わらなかったのですが、更にコストダウンさせた「Brook PS3 PS4 Fighting Board +」が後に登場。
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こちらは名前からAudioが消え、イヤホンジャックのサポートやサブ基板による外付けに非対応に。
そして値段は50切りの$49.95に。ここに来て初代と同じ価格まで戻ってきました。
UFBと比較すれば対応ハード数の違いぐらいなので、PS系ハードでしか遊ばない人には約半額で買えるこちらも魅力的に映りそうです。外付け式にしたい人には別売りのコネクタで改造する方法もあるので無理にAudio+を買う必要はありません。

これ以上ないラインナップを揃えてきた以上、これで終わりかと思いきや皆の意識の外からダークホースとも言える形で「Brook Retro Board」がつい先日投入されました。
キャプチャ
NES | SNES | GC | Xbox | DC | TG16 | PS1 | PS2 | PS3
レトロハードとも言える上記10機種に対応した基板となっています。旧機種に対応した基板をこのご時世に出してくれるというのは旧ハード愛好家達にとっては嬉しいものでしょう。価格は60ドル。UFBと連結させる機能も搭載しています。

以上で公式に販売されているものの紹介は終わり。
他社の追随を許さないレベルの仕上がりになっている基板であるため、Marvelous CustomsHitboxなどハンドメイドアケコンの販売を手がけているショップなどでも採用されています。

最後に、Jasen's Customs社と連携して制作されたEZ MODモデルも紹介しておきます。
これは、名前の通り簡単に取り付けられるようにしたMOD(複合)基板ということで、元の基板を取り外したりすること無く取り付けられるので配線を付け直す作業がなくなります。
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またサブパネルのボタンもそのままに使用することが出来るので今現在使っているPS4アケコンをそのままに強化したい人にオススメの品です。すべてUFBがベースとなっており、Obsidian/TE2/TE2+/TES+/刃/Panthera/VLX向けのものが販売されています。価格は少し高く150ドルほどに。
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一番のおすすめは機能の充実しているUFBですが、求める用途やお財布と相談する形で自分に適したものを選んでみるのが良いでしょう。