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昨今の格闘ゲームにおいて連戦システムというものがオフでもオンでも盛んに取り入れられるようになった。
さて、あなたはよく連戦を行う人だろうか、あるいは連戦をしてもらえる人だろうか。
もし、連戦する機会に恵まれないようであれば本記事の内容は一読するに値するものとなるだろう。

まず、大前提として連戦を行う最優先の理由は「ためになるか」である。

大半の場面においてこれは”自分のため”を指します。
ランキングのポイントが欲しい、勝って気持ちよくなりたい、実践での動きを手に馴染ませる練習などなど。
しかし、全てがそうとは限らない。
自分以外のためになるときはいつか?
それは対戦相手のためを考えたときです。

対戦相手の上達を願うならば上級者と初級者が、プロクラスと中級者が混じり合いながら対戦することもあるでしょう。
実力差のある方に対戦してもらうときは、胸を借りる気持ちを忘れないようにしていきたいですね。

と、キレイにここで締めてもいいのですが、これらは連戦する理由であって、連戦しない理由の解説にはなっていませんよね?

それでは踏み込んで本題に入りましょう。

連戦しない理由とは!


それは皆が無意識に採点し線引きしている合格基準に満たないから!

まずはマッチングした瞬間、相手のキャラを見て最初の点が決まります。
人にもよりますが、ストVを例にしていくと、
豪鬼やキャミィやアビゲイルを使っている⇛減点80点
ファルケや是空やさくらを使っている⇛加点50点
などと好悪に基づき付けています。言い訳しなくてもいいです。知っていますから。

さて、ここで終わらないのが格闘ゲームの良いところ。加点ポイントのないテストだったらあなたは名前を書いた時点で連戦する資格なしと判断されてしまうところでした。

いざ、試合を始めてみるとどんなに短くても1試合2R、約1分近くお互いの動きを見合うことになります。
熟練者の域に達した者は言わずもがな、初心者の域でも相手の凄さやダメだった動きなど見て取ることはできると思います。
この最中、またも無意識に採点を行っているのです。

振り向き昇竜が出る!⇛+20点
崩しに惑わされずガードが硬い⇛+30点
全部潰されてるのに一生暴れてるだけ⇛-50点
見え見えの不利Fパなしを繰り返しやってくる⇛-40点
心眼対空をしてきた⇛-90点
技の振りがうまい、画面をよく見てる⇛+30点
妥協コンボではなく難しいコンボをしてくる⇛+60点(成功問わず)

などなど、採点の場所や加点具合などは人それぞれですが、対戦しながら無意識に行っているんです。

さらに、ここに対戦相手に依存しない環境補正値が乗ることがイレギュラー的にあります。
お酒を飲んで気分が良いから全員連戦⇛採点放棄
回線不良によるコマ飛びワープ多発⇛採点不可
100円を入れられた、対面台に座られた⇛逃げる理由なし

そして最後に採点者視点から見た特有の印象値
これは すなわち前に挙げた値では測れない”何か”!!
いうならば格ゲーマーとしての資質評価といったところか
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ガン待ちしてるだけでつまんねー⇛-100点
有名な人きた。勝ち越せたら自信になるぞ⇛+400点
負けて不愉快!絶対拒否!⇛-200点
負けて悔しい!次は勝つぞ⇛+300点

※点数は全部思いつきで入れてるだけなのでテキトーです。

これらを統合して、各自が用意した合格基準に達し相手に対してだけ連戦の意思表示が行われるのです。

これは、一見冷たいことを言ってるようにも見えますがそんなことはないです。別に下手くそな動きや稚拙なところがあっても頑張っている所が少しでも見えれば、普通の人なら連戦すると思います。
ただ、丁寧さのかけらもない、勝率も成功率も考えずにただただ荒らし続けるだけのプレイヤーや、ひたすらに合理性のないプレイを仕掛けてる人なんかは対戦する価値がないと判断されて、相応の対応をされてしまうでしょう。

そういう人は、連戦拒否率が高くなったりブラックリストに入れられて二度とマッチングしなくなったりと寂しいオチが待っています。


とびきり要求基準が高い人や、大きな減点ポイントを用意してる人には中々連戦してもらえないですが、連戦は別に強制ではなく自由ですからね。次は認めてもらえるよう頑張ろうと気持ちでやっていけば良いとおもいます。

まとめ
連戦拒否されるときは戦い方が悪かった可能性があると自覚すべし。(特に相手が勝って、こっちが負けたのに拒否されたとき)
たとえキャラ固有の嫌われ減点があったとしてもそれを乗り越えるほどの加点を与えれば連戦はしてもらえるんだからキャラや相手のせいだけにするのは早計。

そこの連戦拒否率の高いあなた!反省して自分の動きを見直して!