
先月末に発売した「レトロフリーク ベーシック」
通常版のレトロフリークは21,600円だったのですが、ベーシック版はなんと10,778円とほぼ半額で販売開始されました。ハードの値下げが行われるのは時々ありますが、半額まで一気に来るのは大変珍しいです。
無論、ベーシックと名が付いてる以上中身にも多少変更はあるので比較しながら解説していきます。
前置き
そもそもレトロフリークとは何か。
下記の11機種を本体にインストールしてDL版のように遊ぶことの出来るゲーム機です。
単に遊べるだけでなく、どこでもセーブにコードフリーク機能、そして高画質・高音質化を実現しています!
- ファミリーコンピュータ
- スーパーファミコン
- Super Nintendo Entertainment System(NTSC/PAL)
- ゲームボーイ
- ゲームボーイカラー
- ゲームボーイアドバンス
- メガドライブ(NTSC/PAL)※
- GENESIS(北米版メガドライブ)
- PCエンジン
- TurboGrafx-16(海外版PCエンジン)
- PCエンジン スーパーグラフィックス
この11機種のソフトを読み込めるよう、レトロフリークには各種ソフトに対応したカートリッジアダプターが同梱されていたのですが、ベーシックではこのアダプターがスーパーファミコンのみになりました。
- レトロフリーク本体×1
- カートリッジアダプター(SFC用)×1
- コントローラー×1
- HDMIケーブル×1
- USB給電ケーブル×1
- USB A to microUSB Bケーブル×1(カートリッジアダプターとレトロフリーク本体接続用)
違いは同梱品にコントローラー&HDMIケーブルの有るか無いか。
コントローラーがついてないと遊べない?と思いきや、レトロフリークではPS3/PS4のコントローラー(パッド/アケコン)に対応しているので既に持っている人はそれで遊ぶという手があります。
USBタイプのコントローラーなら大体対応しているのでPC向けにバッファローが出しているスーファミ風パッドなども使うことができます。
またレトロフリーク純正パッドコントローラーが別売りで2000円で売ってるので、これ+スタンダードにしたり2P用に買い足したりするのも良いでしょう。
スタンダード/エコノミー共に、動作に必要なACアダプターが付属していませんので別途買い求める必要があります。
”USBケーブル”は付属しているのでACアダプターだけ適当にAmazonなどで買い足しておきましょう。スマホのを流用してもいいかもしれません。
ということで、対応ハードが厳選され、かつ同梱品も絞られることで安くなったこのレトロフリークベーシック。
私もなのですが多くのユーザーにとってレトロゲームとはスーファミを指すことが多く、実際に遊びたいタイトルもスーファミに集中していたので、それを見越しての廉価モデルだと思われます。
「スーファミしか遊ばないから11機種も対応させなくてもいいよー」「スーファミしか遊ばないから安くしてくれー」というユーザーの声を反映させたのではと予想。
もし、スーファミを遊び尽くし、更にレトロゲームにのめり込んでいきたい人には、通常版に同梱されていた読み取り用のカートリッジアダプターをバラで買い足すことも出来るので必要になったときに買うという選択肢もユーザーには与えられています。

■レトロフリーク用 11機種対応カートリッジアダプター
違いも分かってきたところでいざ開梱!

上記でも述べた付属品となっていますが、通常版と違うところがまた1つあり、カラーリングがスーファミ風のグレーになっています。※通常版はホワイトでした。

前面にUSBポートが2つ。これはコントローラー用です。USBハブを用いると最大5人プレイが可能になっています。左USBポートのすぐとなりにLEDがあり、起動中はここが黄色く光ります。

背面には右から電源ボタン/HDMI端子/MicroSDスロット/給電端子となっています。後述しますがMicroSDは無くても遊べますので必須ではありません。

底面には放熱口とロゴシール、4つの滑り止めがあります。シールを剥がすと分解できるようですが、内部を弄って得する改造はないので長く使ってホコリが詰まったときぐらいしか内部にアクセスすることはないでしょう。

配線をつなげて、いざ起動!といってもまだなにもしていないので遊ぶものがありません。
なのでゲームをインストールしていきます。
通常版では被せるようにして使っていたカートリッジアダプターでしたが今回付属してるSFC専用アダプターは新しく作られたもので外付け感溢れるパーツとなりました。
こちらにはカートリッジの読み込み口に加え、純正パッド向けコントローラーポートがあり、スーファミ実機のパッドが接続できるようになっています。

カートリッジをさすと案内が出るのでそれに従いインストール。
インストール後は本体のみで遊べるためカートリッジもカートリッジアダプターも外して大丈夫です。

ゲーム起動中はオプションボタンを押すことでスクリーンショットやクイックセーブのメニューを出すことが出来ます。オプションボタンがない別機種向けコントローラーを使う時はゲーム起動前に操作設定からキーコンフィグセッティングをできるのでそこでセットすればOK。

差し込みが甘かったり、内部リストにないソフトを入れたりするとこういう警告が出ます。運良く起動できれば良いですがインストールできなかったり起動に失敗した場合は諦めるか、実機で吸い出したデータをSDに転送する形で使用するのが良いと思われます。
スーファミ対応を謳った本製品ですが、実はSNES(海外向けスーファミ)にも対応しています。
海外で購入したり取り寄せたソフトも遊べるのはロマンがありますね。
また、SFC/SNEのみの対応と思いきやハード機能として制限はないので、別機種のROMデータを入れれば起動させて遊ぶことも可能です。
昔ほど吸出し機も高くないので敷居は低いでしょう。またROMファイルが同梱された書籍も売ってたりしますのでそれで遊ぶのもありです。
ファミコン向けの.nes形式のROMファイルが付録CDに収録されています。

特に問題なく起動成功。このゲームは音楽鑑賞ソフトなので遊ぶところはないんですが、サウンドクリエイターに大物が揃っており、グラフィックもファミコンとは思えないレベルに仕上がってたりで凄いソフトなんで機会があったらやってみてください。
暇を見て手持ちのソフトをガンガン入れた後、ソフトの方は実機と共に押入れの奥深くに片付けてしまおう・・・。
なお、入れすぎると読み込み処理で起動が重くなるそうなのでほどほどにしとくの良いらしいです。
(100本200本のクラスの話だから私には無縁ですが)
まとめと評価
ミニファミコンやミニスーファミなども一時期話題になっていましたが、今現在、近い値段で買えるようになったレトロフリークと比較するとその利便性は比べ物になりません。
どちらもHDMI接続やフィルター機能による音質・画質の向上の点だけは並びますが、レトロフリークは対応コントローラーの多さ、オプションパーツと対応ハードの多さ、コードフリーク機能、新規タイトルのインストール機能など勝る点が多く負けてるところがありません。
また、3人以上のマルチプレイにも対応しているところもミニシリーズ達にはできないところです。
負けてるのはスタフォ2が収録されてる点ぐらいかな・・・でもあれも吸い出してこちらに転送して起動できればあるいは・・・
ポリメガやレトロン5などマルチハード対応互換機のライバルも多いですが、価格の安さの面で今回レトロフリークベーシックが抜き出る形になったのでコストパフォーマンスと利便性を考えるとレトロフリーク一択になってきた感があります。(1万円以上の価格差はやはりデカイ。)
これからレトロゲームを遊びたくなった人にはイチオシしてオススメしたい商品でした。
レトロフリーク BASIC ( SFC 用) エコノミーセット
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サイバーガジェット (2018-10-31)
売り上げランキング: 1,240
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売り上げランキング: 6,612
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本記事はサイバーガジェット様より提供していただいたレトロフリークスタンダードセットを用いてレビューさせていただきました。また、公式サイトより一部画像を引用させていただきました。
次回は、レトロフリーク専用アーケードスティックについて詳細なレビューを予定していますのでお楽しみに!
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