samsungdex_section02_02_pc
Dexでの作業環境を整えようかなーと思ってたら色々思うところがあったので解説。

Dexがなんなのかについては省略でいいでしょう。

Dex上でアプリを動かす際に、Samsung/MS/Google系アプリは画面の枠にカーソルをあわせた際、「⇔」が表示され、自在にウィンドウサイズを変更できるのですが・・・
それ以外のワークアプリや、ゲーム系アプリなどは小サイズのウィンドウで固定され、移動や最小化は出来ますがサイズ変更が出来ません。設定画面から辿っていける
20200731_024550374_iOS
「Samsung Dexラボ」→「アプリのサイズを強制変更」をON
にすることで一応サイズ変更ができるようになりますが、これは全画面表示にしかできないのでマルチタスクには不向きです。また、小サイズ→フルスクリーンに切り替える際に毎回アプリの再起動を要求されるので、作業中に気軽に小さくしたり大きくしたりといったこともできない状態です。

このDex向けに最適化されてないアプリの対応状況がずさんであるために、日本国内でのDexへの評価は低いんですが、逆に言えばここをなんとかできればかなり素敵なツールへと変身することに。

そもそもなんで、サイズ変更できないのか?
それは、アプリのファイルにウィンドウサイズ変更可能にするためのコードが組み込まれていないからです。
APKファイル内のmanifestにこれがあれば良いので、アプリ開発者みんな入れといてくれないかなぁと願います。
<activity
android:screenOrientation="portrait | landscape">
</activity>
コードがないなら書き込めじゃいいじゃなーいということで、APKファイルを抽出→書き換え再構築→インストールという流れを踏めば、全てのアプリをDex向けに最適化できるわけなんですが、まあ面倒ですね。

なのでやってくれるアプリを頼ることにしましょう。


DeX MAXはAndroid OS 8.0時代にリリースされたアプリで長い間、更新も途絶えてるんで一部機能が最新OSのAndroid 10だと死んでるんですが、APNの書き換え機能やHDMIへの音声出力切り替えなどは問題なく動作します。

Screenshot_20200731-105136_DeX MAX
DeX MAXを起動したら、上部タブをEXPERTに変更。
なお、Dex起動中でも、スマホ単体でもこの作業はできます。
Screenshot_20200731-105149_DeX MAX
最適化させたいアプリを選択すると自動で解析とmanifest組み込み済みのAPKの生成が行われます。
上部のSDK~のチェックは一部古いアプリを対応させる際にチェックをいれるみたいです。
Screenshot_20200731-105258_DeX MAX
解析が終わったら、黒窓の下に「First,uninstall~」と書かれたボタンが出てくるのでタップ。
最適化APKをインストールするために、前のアプリを消すわけなんですが、当然データが消滅します。消えて困る場合は、バックアップや引き継ぎ用コードの発行など事前に行っておきましょう。
Screenshot_20200731-105309_DeX MAX
アンインストール後、一番下のInstall~をタップ。
Dex上でも出来ると先ほどは書きましたが、初回の作業に限りスマホ上で行うのをおすすめします。権限の付与などが途中で求められるんですがDex上だとそれが上手く行えない可能性があります。
20200731_023709510_iOS
ウィンドウサイズ変更のmanifestコードを付与されたAPKをインストール後はこのように角を引っ張って自在にサイズ変更ができるようになります。もちろん縦や横だけを伸ばすといったことも可能。再起動要求をされることもありません。
Screenshot_20200731-110127_Package installer
なお、一部アプリは非対応?の模様。
APK生成後アンインストールからの再インストール時に、インストールが完了できないものが幾つかありました。これに関しては本当に手動でmanifestをいじるか諦めるかですね。

少し面倒な作業ですが、一度やれば以降はやらなくて住むので少しの我慢。

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