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MAD CATZの新アケコン、徐々に情報が公開されていますね。
今回は、新アケコンの原型となっているであろうGameSir C2についてレビューしていこうと思います。

追記
遂に発売し、仕様が公開されました。
結果的に天板イラストを変えただけのマイナーチェンジモデルでありE.G.O.は互換コンのままでした。

GameSirははPC向けのゲーミングアクセサリ、キーボードやマウスを中心に作って販売してるメーカーなんですが、数年前からC2というアケコンを出していました。
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既存のアケコンだと、パンテラ系に近い印象をうけます。
Vewlixスタイルのレイアウトに加えて、デザインと質感は中々良い感じです。

天板はアクリルなので肌触りが良く劣化もないうえに、取り外し可能なので好きなイラストを挟んでオリジナルアケコンにすることができます。
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ケーブルはRAPと同じような収納式。隣にUSBポートが付いています(詳細は後述)
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ケーブルを取り外すと、中にはドライバーが収納されています。そして隣に予備ボタンを嵌め込むスロットが2つ。この奥の壁を利用する発想はなかった。Horiさんとかも真似して欲しい。
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背面に見える7箇所のネジを外すと内部にアクセスできます。さきほどの付属ドライバーで全部取れます。保証シールを剥がしたりといったことはないので気軽にできますね。
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中身はこんな感じ。ボタン毎に配線色が別れていて、それぞれの案内ラベルもあるので好感のもてる設計です。レバー交換もまあ簡単でしょう。
ちなみに標準で取り付けられているのは三和パーツです。
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側面にはちょっとした段差が。指を引っ掛けて持ちやすくなる機構です。
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天板の設計は完全に平らなのではなく、やや手前下がりの傾斜がついてます。
膝置きならあまり気にならない程度でした。机上に置く場合は机の高さによっては違和感があるかもしれません。
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キーロックや、連射機能なども搭載しており標準性能は満たしている感があります。
重量は約3kgでした。
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PC、PS4、XboX one、Switch、Androidに対応してる本製品なのですが、使用の際には側面USBポートにそのハード用のコントローラーを接続し特定の手順を踏む必要があります。

  1. USBケーブルを収納ボックスから取り出します。
  2. PS4のUSB端子にケーブルを差し込んでください。
  3. モード切替ボタンを2秒押し続けると、ロックインジケータライトが交互に点滅して、GameSir C2 PS4接続準備状態になります。
  4. もう一つのUSBケーブルは接続専用USB端子に差し込んで、PS4Dual shockコントローラーと接続してください。(PS4 Dual shockコントローラーは接続する前にオフ状態を確認してください。)
  5. ロックインジケータライトは同時に3秒点灯なりますと、PS4 Dual shockコントローラーのHOMEボタンを押して、接続成功です。
これが中々面倒くさいです。かなりの欠点ともいえるでしょう。

しかもこれ何度やっても成功しなくて最初は不良品かと疑った・・・・

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試しに別のデュアルショック4を繋げたら接続に成功した。
原因としては、デュアルショックには新型と旧型があるんだけど、どうも新型には非対応の模様。これには気をつけないと駄目ですね。

【感想】
接続準備がとても面倒くさいが、マルチハードに対応してる点は評価したい。これ1つあればほぼ全てのハードでアケコンを使うことが出来る。
ただし、コントローラーに認証を代行させてる関係で、入力遅延が発生してるのは体感できた。ややあるという程度なので、すぐに慣れることは出来るが、反応性が落ちる以上、特別な理由がなければ普通のアケコンのほうが良い。
見た目と、重量、手触りは良いので、USBポートへのコントローラー接続を不要とするPCやAndroidでの使用でならオススメしたい。

ちなみにUSBポートに接続してるパッドの方でも操作が可能になる。
つまりアケコンとパッド操作で同時に1P操作ができるのだ。
この仕組みを利用すれば、たとえば試遊台やイベントスペースやライトな対戦会などで、パッドアケコンどちらも自由に使わせてプレイさせることができる。ユーザーの好みに合わせていちいちホーム画面でユーザー選択~なんていうまどろっこしいことをしなくて済むようになるので、コントローラー切り替えの手間を省くことが出来る。2P側にも同様にC2とパッドをセットすれば、誰かがコントローラー変更のアシストをする必要がなくなる。

メリットのところだけ見るとハイエンドモデルに近い高性能なところがあるのだが、接続の手間、発生する微遅延を考慮すると玄人好みな品になるだろう。

よくAmazonのセール対象になっており8000~12000円前後で価格が変動してる。

三和パーツ搭載アケコンは軒並みハイエンドモデルとなってるので、三和パーツ5000円相当(レバー+ボタン8個)が搭載済みでこの値段に抑えられてるのは好評価である。

「EGO Arcade Stick」の登場
MAD CATZから、「EGO Arcade Stick」の名で発売が予告されている新製品があるのだが、その形状やHPでの商品説明を見るに、どうやら今回紹介したC2とほぼ同一品であるのが伺える。

ガワは同じでも、せめて基板を変えて欲しかったなーと。
ここまで製品告知がなされてる以上、仕様変更は無いかもしれない

PC向けのアケコンとしてみれば遅延は発生しないし、カッコイイし重いわで欠点がないので、PCゲー市場を見据えた製品と見れば悪くないのかもしれない。
「PS4やXboxへの対応などは所詮オマケよ」という社の意気込みを感じなくもない。

気になるのは値段だ。
C2のガワも基板も流用して紙を張り替えただけで15000円を超えてくると誰も買わない可能性があるので個人的には9800~12000円ラインにおさめてほしいと思うが、果たしてどうなるか。


8/6に発売日や価格の発表があると思われるので続報に期待したい。
もしかしたらだが、C2の流用じゃない可能性もあるので、まだ私が買いたくなる可能性は残ってる。

追記
1月に公開された情報では米国市場向けの価格は179ドル(税別)。このままなら日本での価格は2万円前後になると思われる。